高校受験(東京都の場合)【教育(中学生)】
2019年2月22日(金)は東京都立高校入試日でした。
高校受験は、他のどの受験よりも、最も多くのこどもたちが経験します。
高校に進学するためには、避けては通れない試練です。
各都道府県で高校入試の実施方法は違いますが、今回は東京都立入試にスポットをあててお話していきます。
東京都立入試の方法は、大きく分けて2つあります。
推薦入試
一般入試
それぞれについて、見ていきましょう。
1.都立入試の流れ(※2019年度の場合)
推薦入試
- 1月23日…願書受付
- 1月26日・27日…個人面接、集団討論+作文or小論文(or実技)など
- 2月1日…合格発表
一般入試
- 2月6・7日…願書受付
- 2月13日・14日…願書取り下げ・再提出
- 2月22日…学力検査
- 3月1日…合格発表
一般入試の場合、一度出た倍率を見て、1回だけ志願変更ができます。
2.入試の特徴
推薦入試
- 倍率が高い。
- 合格判定で、成績の占める割合がが50%。
- 学力試験はない。
推薦では、自分の学力より少しランクを下げたところを受ける傾向が強いです。
一般入試
- 推薦入試より倍率は低い。
- 合格判定で、成績の占める割合が30%の高校がほとんど。
- 基本的に5教科(国語・数学・英語・社会・理科)の学力試験。
当日、学力試験の配点が70%と高いので、実践問題を解く力をつける必要があります。
3.成績はいつのもの?
推薦・一般入試ともに、中3の総合成績(11月後半に確定)
じゃあ中1、2年は手を抜いても大丈夫!?
じゃないんですよね(;´∀`)
たとえば今までオール3だった子が、急にオール4とか5とかは取れません。
推薦で合格できるのは、都立進学者全体の約20%。
残りの約80%が一般入試です。
一般入試で合格する人のほうが圧倒的に多いので、基本的には一般入試を見据えた勉強というのが必要になってきます。
では、具体的にどういう対策をとれば良いのか?
A.学校の成績をとる
入試得点に学校の成績が30%入りますから、ここは外せません。
入試得点に入るのは中3の成績だけですが、先ほども言ったように、3年になってからがんばろうでは遅いです。
B.学力試験の得点を上げる
入試は、成績30%+学力試験70%=100%です。
学力試験の配点が高いので、当然対策が必要になってきます。
これも3年になってから対策しても遅いです。
<中3になってからがんばろう!では遅い理由(Aについて)>
①テストで点数を取るための立ち回り方が確立できていない
基本的にテストは中間で5教科、期末で9教科あります。
全ての教科で点数を取るためには、計画的に勉強していかなければなりません。
しかし、難しいところで詰まってしまったり、やらなければいけないことが増えてしまったり、イレギュラーなこともでてきます。
そういうときに、計画を修正していくことが必要です。
他にも、効率的な暗記の仕方や、それぞれの科目によって自分なりの勉強の仕方があると思います。
しかし、1・2年でそれをしっかりやっていないのに、3年になって初めてやってできるわけがありません。
1・2年で試行錯誤して、自分の形を作っていくのです。
②数学、英語の土台ができていない
数学、英語は積み重ね型の科目です。
たとえば数学は、
中1で「方程式」
中2で「連立方程式」
中3で「二次方程式」
を学習します。
当然ですが、中1の「方程式」を理解していなければ、中2・中3でもできません。
英語も、一度習った単語や文法は次から注釈なしで出てきます。
学年が上がるにつれて、当然長文の文章量も増えていきます。
<中3になってからがんばろう!では遅い理由(Bについて)>
学力試験では、中学で習った全範囲の問題が出されます。
もちろん1,2年の範囲も出ます。
3年になってから、3年で新しく習うことと、1,2年の復習を同時進行するのはかなり大変です。
また、学力試験の問題は、学校の定期テストよりもずっと難しいです。
3年の成績を取りつつ、学力のレベルも上げていかなければなりません。
1,2年で怠けてしまえば、大きなツケとなって返ってくるのです。
だから中1・2年で、コツコツやっていくことが必要なんです。
今、楽をすれば、必ず後でつけが回ってきます。
何事もそうですよね。
「そうは言ってもなかなか子供がその気にならなくて…」
という言葉はよく聞きます。
じゃあどうすればいいのか?
というお話は、次の記事で書くことにします。
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